ぴらにあ


ピラニアというのも、
自分が勝手に想像していた形と、あらためて写真でまじまじ見つめるのでは、
なんか、ちょっと、かなり違っている。

今はインターネットがあり、資料を探すに図書館に足を運ぶとか、
そういう手間や面倒はなくなったけど、
ネットにおける情報量が多過ぎて、
意識しないと【情報の海】に惑わされてしまう。


僕の場合は、
「資料をマジマジ見て、イメージを広げる」パターンと、
「敢えて何も参考資料を使わず、頭の中から何かをひねり出す」パターンで絵を描いている。

手本があると、その手本に縛られてしまい、「自由な発想」が出来なくなる場合がある。
その一例が【想像上の生き物】であり、
例えば妖怪とかを描こうとすると、どうしても水木しげるや葛飾北斎の真似をしてしまうのだ。
想像上の生き物なんだから、もっと自由な発想をすればいいんだけど、
何故か先人大先輩の真似をしてしまう。

まあそれだけ諸先輩方の画力が凄いだけの事なんだけど。


僕がたびたび描いている龍などは出来るだけ、関連作品を見ないように、
いや、目に触れないようにしている。

龍は想像の産物なんだから、ひとそれぞれの龍があっていい筈で、なんの決まりもない。



逆に今回のピラニアのように、
「知っているようで、実はイメージでしか形を認識していない生き物」に関しては、
資料の写真をイヤンなるほど見つめる。

実際の生き物に関しては、本来の形からイメージを広げ、自分なり形を掴む。

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