雷(いかずち)


きちんと絵の勉強をした訳ではないので、他人の作画法というのが分からない。
美術系学校、アニメーター、漫画家のアシスタントとかを経験していたら、
他人のテクニックと時下に接し、学び、吸収したのであろうが、
増駄堂はとくかく独学である。

カラーイラストの基本テクニックである【水張り】も、三十路を過ぎてから始めて知った。
西洋美術とかを【学べ】ば、論理的解釈で絵を科学し、分解し、再構築出来たかもしれない。
基本を学んだ方がイイに決まっている。

でも中学高校時代を振り返っても、技術論的なことを教師に教えてもらった記憶がない。

というか、
「お前の場合は勝手にやってろ」って感じで、
【教育のカテゴリー】の中に参加させて貰えなかったような気もする。


これを書きながら、中高時代の美術教師の言動を思い出しても、
いまだ【間尺がいかない】事ばかりである。

というか、講釈を垂れている教師たちの作品がつまらなく、
ってか、あの当時間違いなく目にしている筈なのに、
一切記憶がない。零。

正しい論理に従って、記憶にも残らない作品を作ったとして、
それになんの意味があるのだろう?

才能がないことをテクニックで誤魔化し、
本当に描きたいもの。描くべきものがないのに、
無駄な虚栄心だけで筆を動かしても、なんの意味もないとしか思わない。




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